2021年度分は、この項で振り返ってみます。2021年度は、依頼先からカーボンニュートラルや5Gについて取り上げてほしいと言った希望がありましたので、それに沿ったテーマを選んで書いていました。カーボンニュートラルや5Gについて詳しいわけではないですが、読者の方と一緒に勉強する意味で取り上げてみました。
2021年4月号 「5Gビジネス」:2020年の12月に経済産業省から出された「DXレポート2」をもとに5Gを活用した事業転換について取り上げました。
2021年5月号 「5Gの超低遅延の効果とは」:5Gの特徴である「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」の内、「超低遅延」の価値や実現技術の背景などを取り上げました。
2021年6月号 「フィールドネットワーク」:5Gなどが高速通信が何かと話題ですが、一方で工場のネットワーク技術の状況はどうなっているかについて解説しました。
2021年7月号 「2021年版ものづくり白書」:ものづくり白書を読み解きながら、今後の会社の発展のためにはデジタル技術が重要であることを確認し、デジタル技術活用のためには、まずは人材育成の取り組みから始めることが大切であることを解説しました。
2021年8月号 「オリンピックとカーボンニュートラル」:東京オリンピックでは、数々のカーボンニュートラル施策が実施されていましたので、それらを解説しました。
2021年9月号 「DXからSXへ」:巷ではDX(Digital Transformation /デジタルトランスフォーメーション)な何かと話題ですが、カーボンニュートラル時代では更にSX(Sustainable Transformation/サスティナブル・トランスフォーメーション)といった視点での取り組みも重要であるということを解説しました。
2021年10月号 「ロボットフレンドリー」:ロボット活用では、とかくロボットの進化に期待しがちですが、ロボットが活躍する環境側での対処(ロボットフレンドリー)も有効です。その1例として、ビル内で働くロボットが自由にエレベーターを使えるようにする取り組みを紹介しました。
2021年11月号 「AIとの付き合い方」:AI技術への期待は大きいですが、新しい技術が出るたびにマスコミが魔法の杖のような紹介の仕方をするため、誤解が広まっています。しかし、AIも既に活用段階に入ってきましたので、AI技術との付き合い方を解説しました。
2021年12月号 「フィジカルインターネット」:カーボンニュートラルでは物流の効率化が必要とされていますが、そのような物流を実現するためにインターネット技術を活用する取り組みがあり、解説しました。
2022年1月号 「今年こそデジタル化」:当社は中小製造業にデジタル技術の普及を促進する取り組みを行っています。その活動の中で、注意すべき事項を5つ取り上げて解説しました。
2022年2月号 「水素技術」:カーボンニュートラルではとかくEVが話題ですが、EVだけではカーボンニュートラルの実現は困難です。次の一手として期待されている水素技術の概要と現状を解説しました。
2022年3月号 「人工光合成」:カーボンニュートラルのもう1つの実現技術として、人工光合成技術の概要と現状を解説しました。
以上が昨年のテーマですが、カーボンニュートラルとは何かを理解するのによい1年となりました。
2022年4月1日
ケイデンスコンサルティング合同会社
代表社員 川下敬之